自宅で手作り!コールドプロセス石けんvol.6
安全に良質な石鹼を手作りするための基礎ポイント解説の続きです。前回にオプションにはアレルギー発症のリスクがあるというお話をしました。
アレルギー発症のリスク
個人が雑貨として手作りで販売しているコールドプロセス石鹼を買わないほうがいい理由のうちのひとつでもあります。
神経質になる必要はありませんが植物性のタンパク質と乳製品(乳タンパク)は優しそうなイメージとは裏腹に比較的アレルギーを起こしやすい物質なので避けたほうが無難だと私は考えています。
牛乳やヤギの乳が入った石鹸は多くの人が使っていますし、大手メーカーさんがきちんと安全を確認した上で売られている商品も多くあります。直ちに危険があるという話ではありません。ネットで公開されている手作りレシピですと食用のスキムミルクの粉末やヨーグルトを入れるという方もいらっしゃいます。中には精製水の代わりにハーブティーを使うなんて方も。自己責任で個人の自由なのですが、私には無駄なリスクに思えます。やたらに石鹸にオプションとして入れるより、食べ物は食べ物として普通に召し上がっいただいたほうが美肌効果は高いと思います。
安全なオプションはないの?
理論上でも伝統的にも安全性の高いオプションもあります。
精油(エッセンシャルオイル)です。その名の通り油ですのでタンパク質はほとんど含まれていませんし、何千年も前から使われていますので歴史と実績があります。ただ、非常に高価です。
前回紹介したマルセイユ石鹼のレシピは仕上がりの量が700gくらいで材料費は1500円程度で70gに切り分けて一個150円程度になります。
精油は肌につける場合は1%~2%濃度ですが石鹸のオプションとして香りを残したい場合は2%程度の14gが適量です。精油の比重は0.8~0.9くらいなので16mlくらい。安い種類の精油でも1mlあたり150円くらいですので1500円のところに上乗せで2400円もかかってしまいます。
私は「入れなくてもいいや…」ってなりました(笑)
ちなみに無添加のマルセイユ石鹼の香りは、一般的なシャボンの香りのイメージとは異なりますがほんのりヤシのような香りがして私は気に入っています。
次に安全性の高いのはクレイです。
種類も豊富で色付けと美肌効果が期待できます。ミネラルを豊富に含み、老廃物や角質を吸収吸着して取り除く他、おだやかな殺菌作用があるとして、古くから世界各地で使われてきた自然療法の代表的な素材です。自然なスクラブ効果が期待できます。価格もオプションとして15~20g配合で300円程度で済み比較的安価です。
見た目が可愛い感じの石鹸を作りたい方にはオススメです。
長くなりましたが、基礎ポイントは以上です。安全に手作り石鹸を楽しみたいですね。
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