自宅で手作り!コールドプロセス石けんvol.4

自宅で手作り!コールドプロセス石けんvol.4

安全に良質な石けんを手作りするための基礎ポイント解説の続きです。ここまで読んでくださった方はかなり石けんについて基礎知識がついてきたと思います。手作りではなく購入する方でも知っておいて損はないと思います。

原料油脂とレシピについて

私のオススメでもあり王道の一番人気のマルセイユ石けん。原料油脂の72%以上をオリーブオイルが占める石けんのことです。残りの28%はココナッツ油とパーム油です。ココナッツ油とパーム油の配分は決まりごとはありませんがココナッツ多めのブレンドが主流です。

私の使用しているレシピは原料油脂の総量500g

  • オリーブオイル360g
  • ココナッツオイル100g
  • パームオイル40g

ここに精製水175gと苛性ソーダ66gで鹸化率90%マルセイユ石けんが出来上がります。

マルセイユオイルミックスに関しては、自分で計量してブレンドしなくてもブレンド済みのオイルミックスも通販サイトなどで販売されています。計量する手間が省けますし、ぴったり使い切るように工夫する必要もありませんのでとても便利です。マルセイユレシピ以外のものも売られていてその場合もきちんと鹼化価から計算されて使用する苛性ソーダの分量も書かれていますので安心です。

型について

私は長方形のアクリルモールドを使用しています。アクリルモールドにもいくつか形の種類があるのですが、私の愛用しているものは仕上がりサイズは底辺65ミリ高さは約45ミリ程度の手に馴染む小さめのサイズ感です。型だしした時に角がピシっとした石けんが作れるのでとても気持ちがいいです。型だし後は専用のワイヤーカッターを使い気分で好みの厚さにカットしています。

何度も作るか分からないし安く済ませたいという方は良く洗った牛乳パックを縦にカットすると手作り石けんの型として使えます。繰り返し手作りしてる方でもずっと牛乳パックを愛用している方もいらっしゃいます。カットは包丁でされる方もいらっしゃるのですが、型だし後の柔らかい状態は包丁だとかなり扱いにくいので角煮などを縛るのに使う料理用の硬い紐を使ってカットするのが楽です。

保温箱について

型入れしてから型だしまで一日~一週間程度保温するために使用する保管場所です。私は段ボール箱にエアーパッキンを敷き詰めて使用しています。保温の狙いは外から温めるのではなく反応熱が逃げないようにするためです。冬場などは発泡スチロールの箱のほうがより保温効果は高いと思いますが、ちょうどいいサイズのものが身近になかったので段ボール箱で試したところ問題なかったのでそのまま使い続けています。室温が低い時は段ボール箱の上から使わなくなったストールで包んでいます。

保温箱から出した後の熟成させるスペース

風通しがよく日の当たらない場所で二か月くらい熟成させるための場所です。私は底面がすのこになっている木の箱を使用しています。蓋はありません。木の材質も分かりません。たまたまちょうどいい大きさだったので使っていますが、専用の箱を買わなくても100均で売ってるすのこでも充分です。

専用の箱が欲しい方は、手作り石けんのグッズを販売しているサイトで購入することもできます。

そろそろ作れそうな気がしてきましたね。

次回ははオプションやアレルギーリスクについてです。

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