浴用固形石けんの基礎知識と選び方

浴用固形石けんの基礎知識と選び方

はじめに

石けんとは汚れを落とすための洗浄剤を指し、科学的に言うと高級脂肪酸の塩の総称です。油脂をアルカリと反応させることによって作られています。界面活性剤であり、油や油を含む汚れを水に分散させる作用により洗浄能力を持っています。

私たちが一般的に「石けん」と言う場合は固形石鹸全般のことを指している場合が多く、成分としての狭義の「石けん」は脂肪酸ナトリウムを指しています。

ちょっとややこしいですね。

浴用固形石けんはシャンプー選びと同様、洗浄力で選びましょう。

固形石けんの製法は大きく分けて3つ

  1. 機械練り枠練り製法(中和法による石けん素地を使用)
  2. 釜炊き製法(食塩で塩析した石けん素地を使用)
  3. コールドプロセス製法

市販の石鹸の表示成分をご覧になってみてください。多くのものは「純石けん」や「石けん素地」と記載されていると思います。そのあとにグリセリン、PG、ラウリル酸Na、ラウレス硫酸Naなども書いてあるかもしれません。

ラウリル酸ナトリウムとラウレス硫酸ナトリウムは石油由来の界面活性剤(=洗浄剤)で安全で安価で洗浄力の高い成分です。市販のシャンプーにもよく使われています。

はじめに述べた通り、狭義の石けんは動植物油脂由来の界面活性剤(=洗浄剤)ですので、石けんとして販売してるものの中に石油由来の洗浄剤が入っているのは変な感じがしますね。

グリセリン、PGは手作りコスメなどでも安価でメジャーな保湿剤です。

グリセリンがどうやって作られるかご存知でしょうか?中和法釜炊きで石けん素地を作る際の副産物なんです。これもちょっと変な感じがしますね。一度分離したものをまた加えているということです。

オススメはコールドプロセス石けん

コールドプロセス製法は、40度前後の低温で原料油脂に水酸化ナトリウム水溶液を加えて鹸化し、更に二か月ほど寝かせて熟成するという方法です。他の製法との大きな違いはグリセリンを分離しないことと、原料油脂が残ることです。

自然に残ったグリセリンと原料油脂による洗い上がりのしっとり感は、ボディソープや洗顔フォームや市販の洗顔石けんとまったく違う質感で石けんに対するイメージが覆されるほどです。

しっとり系の洗顔料やボディソープはどうしても洗い流しの段階で表面のヌルつきを感じたりするのですが、コールドプロセス石けんなら肌の奥は潤いが残っているのに表面はさっぱりすべすべの質感です。

顔や体に残る不快な「ヌメリ感」が髪を扱う時には「指通りが良い」と感じられるという大きな使用感の差があり、洗髪には向きません。

私は顔も体も同じコールドプロセス石けんで洗っていますが、シャンプーは別です。

石けん素地とは

主に原料油脂を高温加水分解して得られた脂肪酸を蒸留してグリセリンから分離し、単独で中和して作られる石けん成分のこと(中和法)。アルカリの残留がないため肌にやさしい石鹸が得られるとされていますが、PHは肌に近いものの洗浄力が高く、石けん素地そのものに保湿力はありません。品質が安定しています。

枠練り機械練り製法は、中和法で予め得られた石鹸素地に香料、色素、助剤などを加え固形石けんに成型する製法です。製法に関して何も書いてない場合は基本的にこの製法で作られた石けんです。

釜炊き製法は「手作りに近い」という曖昧な売り文句をつけていたりするのですが、原料油脂を水酸化ナトリウムで鹸化し、食塩で塩析して石けん素地を分離する方法です。

 

コールドプロセス石けんにも沢山の種類がありますので、今後の記事で詳しくご紹介したいと思います。

 

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