キャスティール石けんとは
原料油脂すべてがオリーブオイルで出来ている石けんのことです。
一度使ってみたいと思って調べたのですがオリーブオイルを主原料としたマルセイユ石けんが優れているのであまり流通していないようで購入については断念しました。マルセイユ石鹼とはこちらの記事をどうぞ。
オリーブオイルを主原料とした石けんは他にアレッポの石けんもありますが配合に決まりがなく98%がオリーブオイルのものもあるので、そちらのほうが近いかもしれません。アレッポの石鹼とはこちらの記事をどうぞ。
マルセイユ石けんは香料を入れなくてもヤシのような清潔な香りがするのですが、アレッポの石けんはとんでもない悪臭がして驚きました。アレッポの石けんの悪臭の正体がオリーブオイルだとしたらキャスティール石鹼もとんでもない匂いがする可能性があります。おそらくレシピ的にはローレルオイルのほうが多いので原因はそっちだと思います。
私は自宅で自分用のコールドプロセス石けんを手作りしているので、売っていないのならば作ってみようかと調べたところ非常に時間がかかるとのこと。
普通に作ってもトレースが出るまで24時間近くかかることもしばしばあるのですがキャスティール石けんに関しては2~3日かかるという話もあり手作りも敷居が高いですね。
原料のオリーブオイルの種類とトレースの出やすさ
オリーブオイルにはいくつか製法により種類があります。オリーブの品種に関してはあまり触れられることはありません。
食用のオリーブオイルは遠心分離や低温で圧縮などで直接得られたヴァージンオイル。それ以外の精製オイルをピュアオイルと呼びスーパーマーケットやネット通販でどこでも入手が可能です。
食用以外で主に使われていてあまり知られてないのが、ヴァージンオイルやピュアオイルを絞った後の搾りかすを更に石油系有機溶剤を使って抽出したポマースオイルです。一応食用グレードのものもあり流通もしているのですがマッサージ用やクレンジングオイル用など化粧品のような使い方をするのが主流です。安価です。
栄養価や品質としては圧倒的に劣るポマースオイルなのですが、どういう原理か石けんを作る材料としてはトレースが出るのが早く、安価なこともあり手作り石けんを作る人たちの間では一定の人気があります。仕上がった石けんの使い心地に関してピュアオイルやヴァージンオイルとの差は体感できないという口コミもあればピュアオイルよりも使用感がきつくなるという口コミもあります。
私の推測ですが化粧品などのオリーブオイル配合と書いてある商品は特別にヴァージンオイル使用だとか明記されていない限り最も安価なポマースが使われてるはずなのでスキンケア用途としてはポマースで充分だと思います。
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